ウィルス

性器やその周辺などに突然できる水ぶくれ、もしかすると性器ヘルペスかもしれません。目安となるのはピリピリした痛みやむずがゆさを感じることが一般的と言うこと、しかも水ぶくれは薄い日被膜で覆われているので簡単に破れて、しばしばキズ(潰瘍)を形成してしまいます。

このような症状を典型的とする性器ヘルペスは、患部が性器や肛門などの局部に見られることからも推察されるように、性感染症の一種です。性感染症とは性行為や性的接触を感染経路に拡大するのが特徴で、性行為の経験を持つ思春期以降の年齢で初発感染することが大半で、年少者の感染者は少数で成人が圧倒的比率を占めています。

性感染症の原因となるのは、梅毒や性器クラミジアなどのように細菌類が原因となることが多いわけですが、性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスを原因とするウイルスです。単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類が知られていますが、性器ヘルペスを引き起こすのは2型で、1型は主に口唇やその周辺に限定されるので、患部に応じてすみ分ける傾向があります。ウイルスには細菌類に有効な抗生物質が効果を有していないので、抗ウイルス薬を投与して初めて効果的な治療を可能とするわけです。

ゾビラックスは初めて実用化をみた抗ウイルス薬で、ヘルペスウイルスの増殖を抑制し、水膨れや痛みやかゆみなどからの回復を早める効果が認められています。ウイルスは細菌類のように独立してたんぱく質を合成して成長・増殖するメカニズムは備わっていません。宿主である人間などの細胞に寄生してDNAを複製することで初めて増殖が可能になる訳です。ゾビラックスの有効成分であるアシクロビルにはヘルペスウイルスのDNA複製を阻害する作用を有しているのでウイルスの増殖を抑制し、患部のキズやかゆみなどの治癒を早める効果があります。

性器ヘルペスは免疫機能の働きで、放置しておいても回復していきますが、ゾビラックスを投与することで患部の治癒のスピードを速め、症状の治癒するまでの期間を大きく短縮できる効果を期待できます。もっともゾビラックスには一度感染したヘルペスウイルスを根絶する効果を持っていないので、ストレスや疲労蓄積・消耗性疾患などの影響で免疫機能が低下した際に、しばしば再発を見ます。再発しても早期にゾビラックスを使用すれば迅速な回復効果を発揮することから、適切に使用することで性器ヘルペスの苦痛からも速やかに解放されるメリットを享受できます。