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ヘルペスは母子感染することがあります!しっかりと予防しましょう

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性器ヘルペスも口唇ヘルペスは、いずれも免疫機能が十分に機能している限り増殖は抑制されており、特に自覚症状が出現することはありません。なかには年間あたり4回以上も頻繁に再発を繰り返す方もいますが、そのような事情を抱えていない限り感染している事実を知らないまま生活していることも珍しくないようです。現に成人になってから子供のころに感染したウイルスが増殖を開始して、口唇ヘルペスの再発に気付く事例も頻回にあるほどです。

感染の自覚がないまま生活をしていると、注意するべきは母子感染のリスクです。母子感染とは、細菌やウイルスなどが母体を通じて胎児などに感染が拡大することです。ヘルペスでは出産時に産道を通過する際に、体液や血液に暴露することで感染する垂直感染のリスクが高いとされています。母体の体液や血液には大量のヘルペスが生息している可能性があります。正常分娩時には母体の血液などを大量に浴びて生まれてくるので、仮に母親が感染者の場合には垂直感染のリスクが高くなります。

新生児ヘルペスは、分娩時に大量のウイルスに暴露する事情も関係してか、脳炎などの重症化リスクが高く、ゾビラックスなど抗ウイルス薬が実用化されるまでは高い死亡率を記録し、公衆衛生上の脅威の一つと考えられてきました。抗ウイルス薬が複数登場した現在にあっては、死亡率が大きく低下したとはいうものの、重症化するリスクに依然変わりはありません。

新生児にヘルペスウイルスが感染した場合に注意するべきなのは、喉頭部に乳頭腫というイボが複数発生する症状が出現するリスクです。イボ自体は良性でがんのように周囲の組織を破壊したり他の部位に転移することはありません。しかしイボが複数発生することで気道が塞がれて窒息死する可能性があります。このような乳頭腫や脳炎などのリスクを回避するために、母体の感染が判明した場合には、母体の血液や体液の暴露を防止するために、帝王切開が選択されることもありえます。

妊娠中にウイルスが活性化するようであれば、母子の状態を見極めながら抗ウイルス薬で治療が必要になることも。成人がヘルペス症状に遭遇しても重症化するのは稀ですが、胎児や幼児にあっては抗ウイルス薬を利用可能な環境にあっても生命にかかわる重症化するリスクに常に直面することになります。過去に一度でもヘルペス症状の心当たりがあるなら、妊娠にあたってはとりわけ注意が必要です。

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